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2013/05/19

wacom Cintiq 22HD

Img_0499

購入当初は夢の道具でした。
それから2ヶ月経ったので、レビューを書きます。

■ペンタブレットとして

Img_0529

ペンタブレットとしての性能はintuos4/5世代です。
ペン先に最低1グラムの力をかけるだけで反応します。
intuos3やタブレットPC用のペンと比較すると非常に感度が良く、
鉛筆を軽くこするような描き方も出来るようになりました。

また、画面端での座標の誤差が改善され、
・画面端でカーソルが震える
・画面端でカーソルの分解能が下がる(ポインタが3ドット分くらい動く)
等の不満が解消され、CIntiq21UXと比べると画面端に非常に強くなりました。

Img_0524
また、サイドボタンは左右に8個ずつあり、個人的には十分だと感じました。

また本体後面にタッチパッドがありますが、こちらはちょっと微妙かな・・・
タッチパッドだと1アクションを行った時の感覚が無いため、あまり好きではありません。
(ホイールを1回下に回した時にクリック感を感じないとか、そういうのがちょっと・・・)

とは言っても、
この点はキーボードなり補助デバイスを用意すれば済む話なので、不満はありません。

個人的には、ペンタブレットとしての性能は完璧だと感じました。

※視差は後述とします。

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■液晶ディスプレイとして

・・・
1万クラスのIPS液晶ディスプレイでしょうか。
発色や視野角等はIPSにしてはちょっと・・・微妙。
画面上下から覗きこむように見ると白が黒くなりますし、
斜めから見れば黒は紫色になります。

今までIPS液晶といえばDELLの2001FPを使い、今はEIZOのSX2462W-HXを使っていますが、
それらとは比較してはいけないです。

また、液晶ペンタブレットという製品であるため、液晶の前にガラスが貼られています。
このガラスの表面処理のせいか、非常にギラついています。

(例)
Img_0500

(SX2462W-HXの場合)
Img_0504

SX2462W-HXもギラつき液晶と言われているため、両者とも大きな差はありません。
しかし、22HDの場合、見る角度を変えるとギラつきが変わるのです。まるでラメ塗装のように。

このため、長時間画面を見続けるのは少々辛いです。

※某所で指摘され、Dynabook SS M200の液晶を再度分解して確認してみましたが、
こちらの場合は保護ガラスによってギラつきが発生し、
見る角度によってギラつきが変わります。
もしかしたら22HDも同じ原因でギラつきが発生しているのかもしれません。

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■液晶ペンタブレットとして

これが・・・辛い。

個人的に、紙に描くような感覚は感じられません。
画面の上でintuosを動かすような感覚です。

お絵かきデバイスとしてThinkpadX61t→Cintiq21UX→22HDと乗り換えて、
ThinkpadX61t→Cintiq21UXの時点では「ちょっと視差感じるけどいいか」と思っていました。
Cintiq21UX→22HDの時点では「ずっと描いてれば慣れるかな」と思いました。
そして2ヶ月経った今、全然慣れていません。

何故こんな高い道具を使っているのに絵を描き上げてないのかと突っ込まれたりもしましたが、
とにかく慣れないのです。

ラフでは適当に書くからあまり気にならない。
しかし、いざペン入れとなると線が繋がらない。
かなり意識してカーソルを見て、片目だけで画面を見たりして、それでようやく線が繋がる。
それを一本一本・・・
視点を画面上のカーソルに移せば視差が大きいせいかペン先がチラチラする。その逆も然り。
そして顔だけペン入れした時点でモチベが下がる・・・

この文章を見た人の大半は信じてくれないだろうと考えていますが、
本当に慣れない。
自腹で16万出して買ったのにも関わらず。
保護シート(これは後述)・モニターアーム等の改善策を色々と行っても。

以下、あくまでも参考までにどうぞ。

(22HDでの視差の例)
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(ThinkPad X61 Tabletの視差の例)
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(22HDでの視差の例2)
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(ThinkPad X61 Tabletの視差の例2)
Img_0523

恐らく、視差がものすごいのだと思います。
自分はそれに適応できなかった。という事だけなのだと思います。
もちろん、この道具を使って神イラストと呼ばれる絵を描ける人も居るでしょう。

しかし、自分は慣れませんでした。
ちなみに、ThinkPad X61 Tabletを使ったら使いやすすぎて久々に絵に熱中できたため、
自分にはこの道具は合わないと判断しました。

※視差とは関係ありませんが、22HDの液晶視野角はThinkpadに負けているという・・・

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あと、画面端はこんな感じです。
だいたいのガラスと液晶の間の広さが分かるかと思います。
Img_0513

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もう一点、保護シートについて書きます。
intuosのマットシート並の感覚を得るためにはノングレアの液晶保護シートを貼ればいいと考えていました。
現に、Cintiq21UXやタブレットPCはその方法で好みの描き味が得られたからです。

しかし、22HDはそうはいきません。

最初、サンワサプライのLCD-230Wという保護シートを貼り付けました。
描き味はマットシートに近くなりました。
しかし、画面全体にガウスぼかしをかけたようにぼけてしまい、
度の合わないメガネを掛けたような頭痛に襲われたため、すぐに剥がしました。

後日、エレコムのEF-FL24Wという保護シートを貼りましたが、
こちらは上記保護シートのような現象は見られなかったものの、
標準の保護ガラスと変わらない描き味でした。

このため、自分は、この液晶ペンタブレットでは
マットシートのような描き味を求めることは出来ないと判断しました。

以下に、保護シートの貼り付けイメージを載せます。

(22HDにノングレアの液晶保護シートを重ねた例)
Img_0507

(SX2462W-HXにノングレアの液晶保護シートを重ねた例)
Img_0526

※恐らく、保護ガラスと液晶の間が広いため
ノングレアの保護シートでは画面がボケてしまうのではと考えています。
(すりガラスでガラス越しの物が見えなくなるが、ガラスから極端に近い物は見えるのと同じ原理)

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■まとめ

ペンタブレットとしては非常に良く出来ています。
液晶のギラつきも一応許容範囲内です。
しかし、
・視差
・保護ガラス
の問題が自分の予想を超えていたため、
自分には使いこなせない物だと判断しました。

画面をポイントするだけとか、ラフ程度なら全然使えます。
しかし、これを使いこなすよりも、
これを売って13HDに買い換えてそれを使いこなした方が良いと考えています。

現に13HDを友人宅で触らせてもらいましたが、
こちらではDynabook SS M200と似たような感覚で、
視差はThinkpad X61tよりは劣りますが、ペン入れ中の違和感は感じませんでした。

このため、遠くない内に手放そうかなと考えています。


ヤフオクでのCintiqの出品説明でよく見る「自分には合わなかった」って、こういう感覚なのかな・・・

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※過去の経験から、この製品をバラす・改造する事は考えていません。
※Thinkpadが使いやすいならばそれ使えよ、と思う方も居ると思いますが、
 この機種の持病である液晶気泡問題が発生しているため、これを使い続ける事も考えていません。

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(130530追記)
Cintiq 22HDを手放す事が確定し、Cintiq 13HDに買い換えました。
結果としては、買い換えて良かったと思える品物でした。
こちらについては後日レビューします。

22HD、使い込む前に手放して正解だった・・・
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(130604追記)
Img_0560

ちなみに一度分解してます。
気になる方はtwitterへどうぞ。
こちらには後日まとめる予定です。

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